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◆扇沢・針ノ木峠・蓮華岳・北葛岳・七倉岳 2017

■日帰り・単独・行動時間計(11時間28分)
扇沢05:06→05:54大沢小屋→07:39針ノ木小屋07:51→08:42蓮華岳09:12→10:00北葛乗越10:04→10:45北葛岳10:46→11:22(P2380)11:35→12:07七倉岳12:08→12:16船窪小屋12:28→12:49天狗の庭→13:15鼻突八丁(八合目)→13:45岩小屋13:48→14:22唐沢ノゾキ→14:47七倉登山口14:54→14:56七倉山荘→15:15高瀬館→16:34上原BS
■はじめに
 先週は南アルプスの山々の景色を堪能したので、今回は北アです。北穂日帰りor蓮華七倉かの2択でしたが、3度目の河童橋もなんだかなぁということで、蓮華七倉を選択しました。七倉を下山した後は、大町〜扇沢の路線バスに乗って扇沢駅まで戻るという計画です。七倉ゲートからのロードは約12kmあります。

■扇沢から蓮華岳
 月夜が明るいので早出しようかとおもい、いったん4時に起きましたが、寒いのでうだうだして、トイレ行ったりてスタートが5時を過ぎてしまいました。
 針ノ木沢の道は寒いくらい。雪渓は危険なため、通過箇所はわずかで、基本的には高巻きの道で登ります。標高を上げるにつれて、爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳などがみえてきます。約2時間半で針ノ木峠に到着します。針ノ木峠までくると、これから歩く七倉岳方面、さらに槍ヶ岳などがみえるようになります。
 蓮華岳への登りはさらに素晴らしいです。標高とともにスバリ岳の後ろに剱岳、そして立山が見えるようになり、まさに北アルプスの大展望。心が躍ります。
 山頂が近くなると、蓮華の大下りが見えるようになり、先行者2人をとらえます。帰宅後、このうちの一人がyoutaroさんであることがわかりました。
 蓮華岳の山頂からは、文句ない360度の展望。蓮華の大下り方面がガスがではじめており、後悔のないようここで休憩をとります。
 なお、蓮華岳の山頂にて、先週は北岳、今週は蓮華岳と針ノ木という、私と同じパターンで山に登った、お二人連れのハイカーの方とお話しました。

■蓮華岳から七倉岳(船窪小屋)
 北葛乗越までは蓮華の大下りまで約500m下ります。下部ほど急でザレているところは石車で滑りやすく慎重に下りました。歩くと石がバラバラ落ちますので、グループで歩く場合は落石に注意して間隔を開ける必要がありそうです。
 北葛岳には大下りにいた先行者の一人に追いつきますが、そのまま進みます。さらに進むと、4人組のハイカーの方が岩場に取り付いて登っているのが見えます。このため、時間調整として休憩、食事をします。
 北葛岳から七倉岳へも急降下・急上昇のみちで、岩場、ザレ場があり神経を使います。小さなアップダウンもあります。ただ、この区間、展望が素晴らしく、その意味ではとても楽しい登山道です。
 船窪小屋は雰囲気のよい場所にたっています。たくさんの方が休憩しており、私も、小休止。パンを食べ、最後の下りに備えます。通過者であるにもかかわらず、お茶を頂きました。ありがとうございました。

■七倉岳〜七倉〜バス停
 天狗の庭までは、お花畑とおもわれるところ、展望の良いところなど、平和な道でした。
 しかし、そこから先は想像を絶する滑る道でした。木の根、ハシゴ、岩がありますが、特に木の根が滑る滑る。スピードアップするどころか、慎重に下らざるを得ず、時間がかかりました。唐沢覗きを過ぎると、つづら折れの道になり、ようやくましになりました。結局、七倉までの下山に2時間半かかりました。
 七倉からはバス停まで約12kmのロードです。下りで走れるかとおもいきや、登りの区間も多く、途中で足がとまってしまいます。上原BS16:30のバスにはぎりぎり間に合いそうもありません。この日の終バスである17:25かなぁと思いつつ、それでもあきらめずに走れるところは走ります。県道に出ると16:33。「バスが3分前にいってしまったのか...」と思った矢先、バスがこっちに向かってきます。大きく手を振って、バスに乗せて頂きました。バスが若干遅れていて、助かりました。やはり、『あきらめない気持ち』が大切ですね。

■youtaroさんの続行
 翌日になって、youtaroさんが同ルートを歩いてたことがわかりました。私がトイレに行っている時間帯にスタートしたようで、私は20分遅れで続行。針ノ木峠までの所要時間は同タイムですが、その後は差がひらいてしまいました。
 蓮華岳の途中、大下りを下るハイカーが2人見えました。後ろの方には北葛岳でおいつきましたが、先行の方には会えず。その、先行の方がyoutaroさんではないかと思います。
 七倉ゲートまで追いつくことなく、会うことはできませんでした。あの滑りやすい急な下りを2時間でおりてしまうとはさすがです。私は「下り番長」を自認していましたが、返上しないといけませんね。
 youtaroさんは、今回の歩きで、赤線が日本海までつながったとのこと、その場に居合わせることができなかったのが残念です。youtaroさんが、この区間だけが未踏なことは知っていましたが、上高地〜松本のコメントではだいぶ先のような感じだったので、まさか今週とは思わず、残念でした(連絡してみたらよかった....)。 

■おわりに
 バスで扇沢までもどり(1010円)、車で大町温泉薬師の湯に行きます。ここはスキーを毎週していた20数年前によく来ていた温泉です。JAF割で600、気持ちよく入浴しました。   終わってみれば、天気も良く、なかなか展望の優れたルートで、バスも間に合ったという、とても良い山歩きでした。


朝の扇沢から
トイレを出たところ。
山の端がよく見えます。
林道から。月も出ていて明るい。
モルゲンロートの時間
新越の稜線
大沢小屋を通過
雪渓が残っています。
乗っかると危険な状態
振り返って撮影
ウサギキク。咲き残りですがたくさん。
ウメバチソウ。今日の主役。
晴天に期待が高まります
最終水場を見下ろします。
振り返ると、
鹿島槍も見えていました。
新越の稜線の向こうに白馬かな。
ぽっこりはたぶん旭岳。
ウメバチソウと名残シオガマ
お花畑の場所ですが、
もう終わってます。
針ノ木小屋
峠からは槍ヶ岳
右は赤牛で、左は水晶かな???
針ノ木峠
針ノ木・スバリ。
この角度、最高です。
遠くに槍。手前がこれから歩く
北葛から七倉。ガスが心配。
蓮華岳への途中。
振り返って針ノ木。
立山・剱岳が登場しました。
爺ヶ岳の右側に、妙高と高妻山。
高妻山はテーブル状。
針ノ木、スバリ。
2列目に立山、剱岳。最高の展望。
天空のさんぽみち。蓮華岳の山頂。
チングルマの果穂。あちこちに。
蓮華の大下り。
北葛乗越へかなり切れ落ちていきます。
蓮華の大下り。登山者を2人とらえます。このうち先行者がyoutaroさんと後に判明。(写真ではわからないけど)
振り返って。
ほんとに素晴らしい道。
蓮華の大下り。
山頂に到着。祠があります。
鹿島槍の左に五竜でしょうか。白馬三山もみえるような気がしますが、旭岳がよく目立ちます。
針ノ木方面。
向こうのほうの展望も良さそうです。
右から浅間山、四阿山、志賀高原。
ガスが出てきました。
左の山は餓鬼岳?
名残のコマクサ
本当の山頂はこちら!? 
のようでした。
志賀高原〜四阿山〜浅間山。
隙間に見える歯浅間隠山か榛名山か?
下界が見えます。左上は浅間。
大下りの先に槍ヶ岳
奥に、焼山、火打、妙高、高妻。
黒姫は雲。その右に飯縄。
最近行った山が多い。
秋色。正面ちょっと左の山が
薬師岳かなぁ???
タデ系も色づくと美しい。
美しい線
大下り。ザレが滑りやすい。
下っていく先が見えません。
しかし素晴らしい展望。
大下りの途中から振り返って撮影
複数人だと落石が怖い。こ
の場所落石注意!
北葛への登りの途中から、大下り。
えらいところを降りてきました。
下界。色づいた湖も見えます。
あの辺りまで下ることになります。
崩壊状況がすごい。
北葛に向かっているところ。
このあたり平和な道。
見る角度が変わるだけで
登場する山が変わる。
北葛岳。大下りの先行者のうち
1人に追いつきます。
立山が針ノ木の左側に見える
ようになりました。
なんと!
この先も切れ落ちていく下り。
まいった。
先行する団体さんが岩場を登ってる。
時間調整のため(P2380)で休憩。
立山より堂々とした針ノ木。
崩れ方が半端ない。
七倉岳の山頂に到着。
船窪小屋が見えてきました。
左下には湖。
下界もよく見えます。
船窪小屋。
歓迎の鐘をならしていただきました。
単なる通過者なのにお茶頂きました。
おいしかった!
素晴らしいロケーションです。
さて、船窪小屋を後にして下ります。
この景色ともお別れ。
りんどう。
本日の主役、ウメバチソウでした。
チングルマの果穂がすごい! 
最盛期に見てみたいものです。
高瀬ダムのダム湖。
ここから野口五郎を越えて南
へ向かう計画も。
まさか、右のぽっこりが烏帽子岳? 
イメージが違う...
北葛と七倉の鞍部
緊張するハードな区間でした。
天狗の庭までは快適な道。
正面に唐沢岳。
天狗の庭。この先は急降下でハシゴ、木の根、岩。滑る滑る恐怖の下りでした。
船窪小屋から2時間半かかりました。この先バス停まで約12km。さらにバスで扇沢に戻ります。
下山後は車で薬師の湯。
JAF割で600円。

本文中の山の名前・花の名前は十分な特定ができず、勘違い、間違いなどがある場合があります。